大学受験において英語を独学で勉強しているとなかなか成績が上がらず悩みますよね。今回は独学で英語を勉強する際に何を重点的に勉強すべきなのかを解説します。
【大学受験】英語を独学で勉強する方法とは
- 英語を独学で勉強する際の手順
- 各単元(単語、文法、英文解釈、長文演習)における勉強の進め方
- おすすめの参考書
英語学習において勉強をする順番は非常に重要になります。まずは土台となる単語と文法から始めるのが最も良いでしょう。
いきなり英文解釈をやったり長文演習をやったとしても基礎が抜けているため何が何だかわからないと思います。なのでしっかりと順番を守って勉強しましょう!
まずは単語を徹底的に

このサイトで何度も言っている通り受験英語において最も重要なのは単語の暗記です。なぜならわからない単語が出てきた際はその文章を完全に理解することができないからです。
そうなると分からなかったところからさらにあとの文章を理解するのが難しくなってきます。
文章には流れがありその流れの一部を理解できないとそのあとの文章の内容も当然理解できなくなります。そうならないためにもとにかく単語が大事になってきます!
ですので独学で英語を勉強するならまず初めは単語の学習から始めるべきです。その際にいくつか注意点があるのでご覧ください。
- 独学の場合どの程度の進度で単語帳を進めていったらいいのかが分からない
- 正しい単語帳の使い方、覚え方、復習の仕方が分からない
- 暗記をどのレベルまで高めればいいか(単語を見た時にどれだけ早く思い出せるか)
- etc.
どうでしょうか?この辺りを抑えておかないと非常に非効率的になってしまいやる気がなくなってしまいます。なので以下にこの内容を解説した記事を載せておきました。
ぜひ一読してみてください。
おすすめの単語帳
- システム英単語

レベル:共通テスト~難関大学(marchはこの一冊で十分だが早慶は若干不安)
- ミニマル・フレーズで覚えることができ文章の中でその単語がどのように使われるのかを覚えることができるためより実践的
- ミニマル・フレーズにはその単語がどのような形で文の中に出てきやすいのかということやコロケーション(連語関係=相性の良い前置詞との組み合わせ)が含まれているため文章に出てきた際にあわてることがない
- 多義語、派生語が豊富に掲載されているため難関大志望者にとって有益
- etc.
- ターゲット1900

レベル:共通テスト~難関大学(marchはこの一冊で十分だが早慶は若干不安)
- とにかくシンプルでひたすら覚えるのに向いている
- でる順に単語が掲載されているため覚えれば覚えただけ成績に直結する
- 網羅性が高くシステム英単語よりも難関大志望者に向いている(早稲田大学に出題される難単語の掲載率が高い)
- 例文が大学の過去問から抜粋されているためかなり実践的
- etc.
単語を覚えた後は文法
当然のことながら英語は文法のルールに従って並んでいます。なので文法を知らないと文章の意味を理解することができません。
時制が分からなければいつのこと言っているのかがわからないし、準動詞(不定詞、現在分詞、動名詞)が分からなければ正確な内容を知ることができず分の骨格だけしかわからなくなり細かい内容を理解できません。
さらに関係代名詞、関係副詞が分からなければ準動詞と同様に細かい内容を理解することができないのです。
文法を学ばないと細かな内容を伝えることができないため薄っぺらい内容しか伝えることができなくなってしまうのです。つまりこれらの文法は伝えたいことをより正確に伝えるために必要なものなのです。
なので文法を学ぶことは相手の言おうとしていることを理解するためには欠かせないものなのです。ではそんな重要な文法をどう学ぶのか。
それはまずは解説系の参考書を1冊熟読することが大事です。文法は暗記ではなく理解するものなのでまずは理屈を理解する必要があります。
いきなり問題集から入るのは非常に効率が悪いのでやめましょう。文法は分厚い問題集をこなすよりも比較的薄いものを使うとよいです。
理由は簡単で何度も反復をしやすいからです。文法も単語と同様何度も繰り返し暗記をして瞬時にアウトプットできるレベルにまでもっていくことが重要です。
おすすめの文法書
- 大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】

レベル:共通テスト~中堅私大
- これから英文法を学び始める人におすすめ
- 解説書の中でも断トツでわかりやすい
- 中学英語からやり直したい方にもおすすめ
- 文法を暗記するのではなく理解することができるため問題集に入ったときに疑問が少なくなる
- etc.
- 大学入試問題集 関正生の英文法ポラリス[1 標準レベル]

レベル:共通テスト~中堅私大
- とにかく解説が詳しくつまずくことがない
- 必要なレベルだけをやることができるため効率的
- etc.
解釈はほどほどに
単語→文法と進んできてその次にやるのが英文解釈です。英文解釈は文法の中でも文章を読むのに使う文法にフォーカスしているものです。英文解釈はやればやるほど実力がつき文章の構造が分かるようになってきます。
そうなるといつしか英語は解釈を極めれば無双できる!と考えるようになってしまい、解釈ばかりやってしまいがちです。しかしここに落とし穴があります。
よく大学の難易度別で英文解釈の参考書が紹介されていますが、英文解釈は例えば早慶を目指している方ならポレポレをやることをおすすめされています。
しかしポレポレをやる前に早慶の過去問を見てみましょう。たいていの場合このレベルの参考書はいらないと分かります。はっきり言って英文解釈の参考書は基礎レベルのものを1冊やれば十分です。それ以上はやる必要はありません。
- 英文解釈をやると英語ができるようになると思い英文解釈オタクになりがち
- 構文をとることを学ぶと常に構文をとらないときがすまなくなってしまう
- 結果読むのが遅くなる
上記の内容には注意してください。SVOCを振らないと気がすまなくなってしまうと本当に文章を読むのが遅くなってしまいます。
さらに英文の中にはどうしてもこのSVOCをきれいに振れない時があります。そうなると納得ができなくなり先に進めなくなってしまいます。
英文解釈に凝りすぎないようにしましょう。
おすすめの解釈書
- 英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式 改訂版

レベル:共通テスト~march(早慶も大半はこれで物足りる)
- 解説が分かりやすく深く学ぶことができる
- 文法の解説書でしっくりこなかったところが分かるようになる
- 暗記ではなく理解することができる
- ページ数が少ないため復習しやすい
- これ1冊でほとんどの大学で戦えるようになる
長文演習
最後に長文の問題集をやり込みましょう。問題集を解くうえで最も重要となってくるのが自分はどこが分からなかったのかを客観的に分析することです。
単語が分からなかったのか、文法が分からなかったのか、解釈が分からなかったのか1つ1つ分析していきます。そうして自分に足りないものを見つけ補っていきます。
とはいえ意外と客観的に分析するというのは難しいです。というのも独学で勉強をしていると常に自分で考えて勉強をするのでついつい主観的に物事を見てしまうからです。
そのためどこができていないのかを自分自身で見つけることは難しいと思います。なので間違いを見つけた際の1つの基準として以下をご覧ください。
- 文章の内容が頭に入ってこなかった→単語の意味があいまい、または知らない単語だった、知らない表現が出てきた、文法の知識があいまい
- 文章の構造を見抜くことができなかった→単語の品詞を知らない、どの品詞が何を修飾するのかが分からない(形容詞は名詞を修飾、副詞は名詞以外を修飾など)、語法を知らない、コロケーション(連語関係=名詞と前置詞の相性)を知らない
- etc.
これ以外にも基準となるものはあるのですがざっと思いつくものを挙げてみました。
どちらの基準にも共通するのが単語です。単語を覚える際には意味だけでなく品詞を覚えることは重要です。品詞が分からなければ構造を見抜くことができないからです。
この基準を参考にどこができないのかを徹底的に分析し、どうしたらできるようになるのかを感が手見てください。
- おすすめの長文問題集

レベル:共通テスト~中堅私大
- ほかの長文問題集に比べて解説が詳しく独学で勉強をするのに向いている
- SVOCがすべての文に振られているため構造を把握することができる
- 音声をダウンロードすることができる
まとめ
今回紹介した内容のまとめです。
- まずは単語を徹底的に
- 単語を覚えた後は文法
- 解釈はほどほどに
- 問題演習
いかかだったでしょうか?今回は独学で英語を勉強する際の流れを解説しました。
ご覧いただきありがとうございました。