【大学受験】英語長文を速読する方法を解説!これまでのやり方とは違ったアプローチで攻略しよう!

速読
この記事でわかること
  • 速読とは?
  • 速読ができるようになる方法
  • 音読は必要なのか?
  • おすすめの長文問題集

【大学受験】英語長文を速読する方法を解説!これまでのやり方とは違ったアプローチで攻略しよう!

大学受験の英語長文において速読は必須です。


なぜならどの試験も時間制限が厳しいものが多いからです。


しかし具体的にどうすれば速読ができるようになるかわからないですよね。


そこで今回はこれまで提唱されてきた速読ができるようになる方法とは少し違ったアプローチで、


速読ができるようになる方法を解説します。

速読とは?

まず初めに知っておいていただきたいことは速読は、


読んで字のごとく早く読むことではないということです。


日本語を読むスピードと同じくらいの速さで読むことを言います。


日本語でさえ早く読むのは難しいのに


それを完璧に理解していない英語でやるのは困難に近いです。


重要なのは日本語を読むスピードと同じレベルを目指すことです。


これが非常に重要な考えなのでまずはこのことをしっかりと念頭においてください。

速読ができるようになる方法

単語によるアプローチ

速読ができるようになるためには単語をパッと思い出せるようになっていなくてはいけません。


またわからない単語をなくさなくてはいけません。


なぜなら読んでいる途中でわからない単語が出てくると止まってしまうからです。


そうならないように必ず単語帳を1冊完ぺきにしておくことが重要です。


さらに単語のイメージをざっくりとつかんでおくことも必要です。


ざっくりというのはその単語の意味がいい意味なのか悪い意味なのかという具合です。


この辺りをまずは意識して単語の暗記を進めましょう。

前から順番に理解していくアプローチ

次に重要になるのは速読をするためには、


返り読みをせず左から右に文章を読んでいかなければならないということです。


返り読みをしないコツはSVOCの各要素ごとに区切ってざっくりと内容を把握することです。


それを前からつなげていくイメージです。


ただ、左から右に読んでいく上で厄介に感じるのが前置詞と関係代名詞だと思います。

前置詞


うまく対処する方法として前置詞は前置詞の直前にある単語を強く意識することです。


なぜなら、前置詞は直前にある単語と相性の良いものになることがほとんどだからです。


例えばimpactという名詞はonと相性の良い単語になります。


なので必ずimpact onという形で出てきます。これはいわゆるコロケーションというものです。

※コロケーションというのは連語関係のことで、名詞と前置詞の相性のことです。


この名詞の時はこの前置詞が来るというのが決まっています。


これを単語を覚えるときにセットで覚えておきましょう。

またコロケーションの場合は前置詞のイメージが大事になります。


例えばシステム英単語に出てくる単語にaccess(利用する権利)という単語があります。


この単語の例文としてhave access to the Internetと書かれています。


この場合先ほど言ったように重要になるのは名詞と前置詞の関係です。


accessというのは利用する権利という意味になりますが、


ただ利用する権利と言われても普通は何の利用する権利?となりますよね。


そこでその内容を説明するためにto the Internetが続いているわけです。


利用する権利→インターネットというわけです。


イメージがわきやすくなるためにtoを矢印→に置きかえました。


toはイメージで言うと矢印みたいなものなので、到達点を示します。


もっとわかりやすく言うと、人が「利用する権利」を具体的に指さしているといった感じです。


利用する権利とは何なのかを具体的に示すためにtoが使われているのです。


このようにコロケーションの場合は、


前置詞をイメージ化し直前の名詞とどんなつながりがあるのかを意識しながら読むことによって


左から右に文章を読みやすくなります。


これはすぐにはできるようにならず慣れが必要になってきます。


よく速読をするために音読を勧める方が多いですが、


音読は同じ文章を何回も読むので慣れることができます。

そしてaccessに限らずこのようなコロケーションにたくさん触れることによって、


どの名詞とどの前置詞が相性が良いのかが分かってきます。


つまりなぜ音読をすると良いのかというのはこういったことだったというわけです。


ただひたすらに音読は速読ができるようになるのに効果的だと言われても


なんで?となりますが、これを知ると納得できると思います。

何度も音読をしながら文章を読んでいくにつれて、コロケーションだけでなく英語に触れる回数が増え


自然といつの間にか慣れており、初見の文章でも全く慌てることなく、


読んでいくことができるようになるのです。

関係代名詞


そして前置詞と並び左から右に読む際に内容が頭に入ってこなくなるものとして


関係代名詞(厳密にいえば関係副詞も)があります。


関係代名詞がなぜ左から右に読んで内容が頭に入ってきにくいかというと


関係代名詞の成り立ちにあります。


関係代名詞というのは2つの文をくっつけて1つの文にしたものですよね。


なのでこのくっつける役割をしている関係代名詞を境にまた新たに文章が続きます。


そのため1つの文章に2つの文章が入っているようになるため、


同時に2つのことをとらえるのが難しく、内容が入ってこないのです。

しかしある工夫をすると関係代名詞があったとしても左から右に読めるようになります。


それは関係代名詞の直前の名詞でいったん区切ることです。


そして関係代名詞の直前の名詞を強く意識することです。


例えば、the book / which you haveという文章があった際にまずthe bookを強く意識しましょう


「本」ということを頭の中でしっかりと考えるのです。


そのまま本という単語を意識しながら、


「あなたが持っている」という‘’you have‘’を見た時に、


「あぁ、あなたが持っている本ね」となるのです。


なので流れとしては、まず関係代名詞の直前の名詞を強く意識する。


そしてそれを意識したまま関係代名詞以下の内容を読む


そして「本、あなたが持っている」と語順通りに読み、


頭の中でざっくりと内容を整理する。これが関係代名詞を対処する方法になります。

スラッシュリーディング

スラッシュリーディングは速読をするためには必要なトレーニングです。


これはご存じの方が多いかと思われますが、英文をSVOCの要素ごとに/(スラッシュ)で区切り、


前から内容を把握していく練習をします。


スラッシュリーディングの良いところは意味の塊で区切るところにあります。


速読ができない方は塊で理解するということができていません。


塊で理解することは左から右に読んでいく上でとても重要です。


塊とは名詞だけでなくそれを修飾するものをセットで理解することです。


塊でとらえていくことにより正確に内容を把握することができるようになります。


スラッシュリーディングを練習することができる問題集もありますので


問題集を使うことによってスラッシュリーディングの仕方を学ぶことができます。

音読は必要なのか?

音読は英語に慣れることができるので確かに有益です。


しかしわざわざ声に出す必要はありません。


なぜなら声に出して読むことによって得られる効果は、


単語の正しい発音の仕方と、


どこを強く読んでどこを弱く読むのかという音の強弱などを確認することができるだけだからです。


しかも音読はめちゃくちゃ疲れます。


音読を継続しようと思うとかなり大変で、下手したら英語学習が嫌いになりかねません。


なのでわざわざ声に出す必要はありません。黙読をすることをお勧めします。


結局、試験中は声に出して文章を読むことができないので、


始めから本番同様、黙読で練習をするのがよいです。

おすすめの長文問題集

  • 英語長文ハイパートレーニングレベル2

この問題集は若干難しいのですが、


難しすぎてできないというレベルではないので、良い練習になります。


さらにこの問題集は、


すべての文章にSVOCが振ってあるため、


文構造がわからなかった場合でも確認することができます。


さらに速読トレーニングというページがあり、文章がスラッシュで区切られています。


また、スラッシュごとに日本語訳が添えられているため


区切りごとに文章の内容を理解でき、左から右に読む練習ができます。


先ほどの言ったように前置詞や関係代名詞が出てきた際は、


必ず直前の名詞を意識して読むことを忘れないでください。


この問題集には音読を最低でも10回はするようにと書かれていますが、


先ほども言ったように声に出して読む必要はありません。


黙読で構いません。ただししっかりと10回読むことが大事です。


何回も読み文章に慣れましょう。

まとめ

今回は速読をする方法について解説しました。


速読は勉強方法を知ったうえで、それを意識してやるだけで伸びていきます。


もう一度重要なことをまとめると

  • 単語をパッと思い出せるようになっていなくてはいけない
  • 返り読みをしないコツはSVOCの各要素ごとに区切ってざっくりと内容を把握する
  • 前置詞も関係代名詞も直前の名詞を強く意識する
  • スラッシュリーディングをやる
  • 音読ではなく黙読をする

これらのことを意識しながら勉強をするようにしましょう!